2022.5.24(火)髄膜炎(帯状疱疹で注意したい症状①)🧠
帯状疱疹って季節の変わり目に多くって
ゴールデンウィーク前後、お盆前後、年末前後も多いのよ。
コロナウイルスが大暴れした時から帯状疱疹も増えてきてるのね。
なので帯状疱疹の時に注意したい症状について参考までに。
副院長の藤原明子です。
帯状疱疹って
子供の時にかかった水痘(水ぼうそう)のウイルスが原因
水ぼうそうって一回なっちゃうとお友達がなってもならないでしょ
一回なるとしばらくの間は免疫ができてかからないような仕組み
でね その時のウイルスってどこ行っちゃうかっていうと
背骨の左右に神経節っていうところがあってそのどこかにずっと潜伏してるの
そのウイルスが本人の免疫が下がるときに出てきちゃうっていうことなの
帯状疱疹はそのウイルスが元気になって増えちゃって
潜伏先から一番近い神経を壊しながら増殖するの
だから体の片側にしか通常はできない
だけどねこのウイルスが脳🧠を包んでいる髄液っていうところで増えちゃうことがある
髄液って無菌のきれいな液体で
脳みそが常に傷つかないように守ってくれてるんだけど
その髄液のところに水痘・帯状疱疹ウイルスが充満しちゃうと、もう大変!!!!
髄膜炎っていって
🧠激しい頭痛
🧠嘔吐
🧠意識障害
🧠項部硬直(首がまがらなくなる)
が起こっちゃうのです
この症状が出た時は
救急車に出動していただいて内科(神経内科の先生がいらっしゃると特に◎)の先生のもとで
入院加療が必要になります
皮膚よりも脳みそを守らないといけなくなるからね
治療自体は皮膚科で使用する抗ウイルス剤の何倍もの投薬を行います
なので皮膚の症状は速やかによくなっちゃうことが多いです
なっては欲しくないウイルス性髄膜炎ですが
一定の割合で起こりますので症状出た時は躊躇せず病院にかかりましょう
救急車にお願いするときは
✅現在帯状疱疹の治療をしてます
✅髄膜炎の症状が出てしまってるので大きい病院で治療するように言われました
とお伝えしてください